りんご

りんご言えば、赤色、緑色、黄色などがあり、味も大きさも様々です。季節を問わず手に入るポピュラーなくだものと言えるでしょう。そのままで食べても、お菓子の材料にしても、フレッシュジュースにしても、美味しくていろいろな食べ方もありそうです。

そんなりんごの抽出成分を、「リンゴポリフェノール」と言います。アサヒビールの臨床試験によって、この成分が、血液中の中性脂肪の増加を抑える効果があることが確認されたそうです。臨床試験は、今までは、動物に行われていたそうですが、今回は、人間に対して行われたそうです。

リンゴポリフェノールは、脂質を分解する酵素であるリパーゼが活性化するのを抑える働きを持っています。その小腸で起こる働きから、吸収されない脂質が体外に排出されてしまいます。アサヒビールの試験では、およそ600mgのリンゴポリフェノールを摂取してから食事をすると、摂取していない場合と比較して、血液中の中性脂肪値が、およそ20%減少するということが明らかになったそうです。600mgのリンゴポリフェノールとは、りんご約3個分だそうです。

最近の弘前大からの報告では、リンゴポリフェノールの一種、プロシア二ジンが、体内への脂肪蓄積を強く抑える働きがあることも明らかにされました。その報告は、ラットを使った動物実験です。プロアニジンを摂取したラットは、糖から脂肪を作る酵素リパーゼの働きを、50%以上、抑えたという実験結果が得られました。また、その脂肪合成の抑制力は、お茶のカテキンと同じくらいのものだそうです。

アサヒビールの試験と、単純には比較はできませんが、ウーロン茶ポリフェノールと同じくらいの脂肪合成の抑制効果があるとされているようです。そのため、アサヒビールは、肥満、高脂血症予防のために、サプリメントなどへの開発を進めているそうです。中性脂肪減少に良い成分も、次々と発見されています。中性脂肪減少に良い市販品なども上手に利用していきたいものです。

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中性脂肪 新着情報

脂質異常症の場合は、動脈硬化を引き起こしやすいと懸念されています。脂質異常症になってしまった結果、動脈硬化を引き起こしてしまい、ひいては心臓では狭心症、また心筋梗塞、脳の場合だと脳梗塞などを招いてしまうリスクがあるのです。また、血中の脂質が増えてしまうことから糖質の代謝にも異常が生じてしまいますので、肝臓や膵臓の病変を招いてしまうこともあります。

その結果として脂肪肝や急性膵炎、胆石を発症してしまう場合もあります。またコレステロール値が過剰であった場合には注意が必要となりますが、極端に摂取を制限したとしてもホルモン異常や胆汁酸の分泌が不足してしまうことも考えられます。また困ったことに、脂質異常症はあまり自覚症状がないのです。これを自覚している人はわずか3割程にすぎないのです。突然このような疾患を引き起こすことからサイレントキラーと呼ばれています。

一般に男性は30代から、そして女性の場合は50代から、ほぼ2人に1人が脂質異常症の状態にあると考えられているのです。これは女性の方がなりにくいのは、女性ホルモンのエストロゲンが血液中の脂質が正常をたもつように働いているからです。しかし、閉経をした後はエストロゲン分泌量が激減してしまうため、LDLコレステロールが増えてしまいがちなのです。こういった点を踏まえて食生活などを日常から考えていきたいと思います。


脂質異常症の血液検査をおこなった場合に、脂質の濃度をチェックしてみましょう。診断基準を理解するために、脂質異常症に関わる用語についてご紹介したいとおもいます。血液中の脂質は総称で血脂とします。この血脂には、コレステロールや中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸などがあります。脂といえば現代では敬遠されがちな栄養素なのですが、これらは人体の細胞の基礎代謝にとって必要な物質なのです。正常な状態では血液中で一定の濃度に保たれております。

けれども、エネルギー源である糖質や脂質を取りすぎてしまうと余った分が中性脂肪という形で脂肪細胞に蓄えられてしまうのです。遊離脂肪酸はエネルギーとなります。中性脂肪(トリグリセライド)は脂肪細胞の中に貯えられており、必要に応じて脂肪酸になったりエネルギーとして使われたりします。コレステロールは細胞膜の構成成分です。ステロイドホルモンの材料や胆汁酸の材料となります。リン脂質は細胞膜の構成成分で水に溶けにくい物質を水になじませる働きがあります。そして胆汁やコレステロール、中性脂肪を溶かして運搬する働きがあります。

脂質異常症の診断基準ですが、高脂血症から脂質異常症の診断基準は、次のように変更されました。資質異常症の診断基準(空腹時採血)は総コレステロールの改定前の検査値は≧220mg/dlです。改定後の検査値は-です。LDLコレステロール(悪玉が多い) の改定前の検査値は≧140mg/dlです。 改定後の検査値も≧140mg/dlとなっています。HDLコレステロール血症(善玉が少ない)の改定前の検査値は >40mg/dlです。改定後の検査値も>40mg/dlとなっています。トリグリセリド(中性脂肪が多い) の改定前の検査値は≧150mg/dlです。改定後の検査値も≧150mg/dlとなっています。

高脂血症は、2007年4月から「脂質異常症」という呼び名に変わりました。「脂質異常症」は、血液中に中性脂肪や悪玉コレステロールが増えてしまい、もしくは善玉コレステロールが少なすぎる状態のことです。そのままにしておくと動脈硬化や脳疾患・心臓疾患を引き起こすこともありえるのです。「脂質異常症」の基礎知識、そして予防のための食生活についてご紹介したいとおもいます。

血液中の脂質、特に中性脂肪やコレステロールが多すぎてしまい血液の粘りが増している、これはいわゆる血液がドロドロと表現される状態です。医学的には以前は血液中の脂質の濃度が高い状態のことを「高脂血症」と呼んでいました。しかし2007年4月には「脂質異常症」と変更されました。これは、「日本動脈硬化学会」が「動脈硬化性疾患診療ガイドライン2007年度版」を発行して、診断基準を改定した事に基づいております。

成人では約1/4程度、2,000~3,000万人が「高脂血症」と言われています。それが年々低年齢化している傾向が見られるようです。高脂血症では、血液中にある脂質のうち総コレステロールと中性脂肪の値が特に多くなっていることをさしていましたが、脂質異常症の場合は総コレステロール値を診断基準から外したようです。これは総コレステロール値が高くても善玉といわれているHDLコレステロール値が高くて、悪玉と言われるLDLコレステロールが低い場合には動脈硬化の心配がないからです。けれども従来の基準では、総コレステロール値で治療が必要かどうかが決められてしまい、無駄な投薬治療が行われることもあったたそうです。